2019年7月度
エフエム愛知7月放送番組審議会が、去る7月9日、後藤委員長をはじめ委員4名とエフエム愛知関係者が出席して開かれました。今回は令和元年6月2日(日)7時30分~7時55分に放送された番組「矢野きよ実の上出来ラジオ」を試聴し、審議を行いました。


委員からは、


「パーフェクトな番組で、矢野さんじゃないと出来ないと思いました。「情け」という意味の「情」と、「情報」をバランスよく、なおかつ明るく、力強く話していて、多分当事者であった経験があるからこその明るさだと思いますが、重いテーマを最後まで聴かせきる力量はすごいなと思いました。矢野さんの経験談に惹きこまれた所で、教授が登場して、難しい話も、所々で矢野さんが感想を言ったり解説したりしながら、非常に分かり易く、ためにもなるし、心も動かされる番組になっていたと思います。選曲も含めて、素晴らしい番組だと思います。」


「最初、矢野さんが、実際にお子さんが病気をなさった経験を、普通の語り口のエピソードトークとして話していたと思いきや、途中でポエムの様な語り口に変わって行って、そこで惹き込まれたのと、その後に流れたaikoさんの曲の冒頭の歌詞が、直前のトークとリンクしていて、早朝の番組なのに、思わず泣いてしまうような内容でした。矢野さんの想いが詰まったテーマで、それが矢野さんの言葉を介して、リスナーに響くという、矢野さんの持っている言葉や語り口に、想いや魂が込められているので、リスナーにも伝わるのだと思いました。途中の楽曲も、話の流れから、歌詞が響く楽曲をすべて選曲されていて、聴いている方も歌を聴く事で、「自分に出来る事をしたいな」と思わせるような選曲で、素晴らしいなと思いました。歌の凄さ、ラジオの、言葉で伝える凄さを改めて感じた番組でした。」


「普段は割とアーティストのゲストが多いという事ですが、通常の番組と内容を変えて、時々こういった、色々なテーマ、内容でゲストの方を呼んで番組を展開していく、というのを同じ番組の中でやるのは、面白い試みだと思います。矢野きよ実さんに対して、どちらかというとやかましいイメージを持っていたんですけれども、パワフルではありながらも、決してやかましい感じではなく、非常に上手に、先生の言葉をフォローしたり、自分の経験を語っていて、今まで持っていたイメージが変わりました。こういった番組がどんどん続いて、彼女の進行の上手さも生かして、小児がんの問題だけでなく、色々な問題を取り上げていって欲しいなと思います。」


「非常に素晴らしい番組、という一言に尽きます。言葉だけであんなに情景がリアルに出てくるような、しかも短い時間の中に、というのはなかなか出来る事じゃないんだろうな、と思いました。重いテーマの中でも、切り替えが非常に上手で、話の展開の仕方なども含めて、ある意味ラジオをやる色々な方々のお手本になるような番組だと思います。リスナーとしても、「知る」という事の大切さ、様々な方法で「知る」事の出来る今の世の中で、普段気づかない、「知る」という事自体の重み、大切さというのを、改めて思い出させてくれました。その「知る」事の入り方を、「お勉強」という言葉で表現していたのも印象が良く、喋り手としては素人の名古屋大学の小島先生が、番組に参加しやすい雰囲気を作っていて、偉い先生を呼ぶと、一方的に喋るか、あるいは先生とMCの壁が若干出来上がる事もあるんですが、お2人で伝える様に誘導していて、お見事だな、と思います。これは継続していってほしいですね。人間というのは忘れていってしまうので、継続的に気づかせてくれるような事が番組を通して出来ると、この地方で@FMが放送している事の意味が高まってくると思いました。」

などの意見が出されました。



審議内容は、関係者に伝達し、今後の番組改善の参考としています。

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