番組審議会レポート
2019年11月度
エフエム愛知11月放送番組審議会が、去る11月12日、後藤委員長をはじめ委員4名とエフエム愛知関係者が出席して開かれました。今回は令和元年10月24日(木)20時00分~20時25分に放送された番組「Hand in Hand」を試聴し、審議を行いました。
委員からは、
「毎回こういった災害に関するテーマを取り上げている番組だと思いますが、その中でも、今回取り上げていた福島原発近隣の復興というのは、取り上げ方が難しいと思います。そんな中、ご家族を亡くしながらも、漁業を守るために、富岡町に戻るという選択をした船長のお話があって、行政の見解もあって、これ以外無いんじゃないか、という番組構成だったと思います。ミクロな視点で頑張っている方の話と、行政の、もう少しマクロな情報も入ってきて、被災地をどういった目で見ていったら良いのか、助けになる番組だと思いました。パーソナリティのキャピキャピした感じもまた、重いテーマでありながら、明るく聴けて良いと思います。」
「実際に足を運んで、漁船を体験して、といった、ラジオでパーソナリティがロケに行って、その模様を伝える、という番組を、今まであまり聴いた事が無かったので、新鮮に聴けました。多分これをテレビでやったとしたら、映像も含めて生々しい感じになると思うのですが、それがラジオで、声だけで伝える事によって、軽減されているというか、出演していた船長さんのお話もスッと受け止められるようになっているのかな、と思いました。名古屋という地域は今のところ、私が生きている間では、そんなに大きな災害は起きてないのですが、実際にこういう場所に行って、体験をする、という事の大切さとか、行ってみたいな、という想いとかが湧いた番組でした。途中、釣りの場面でパーソナリティが、「魚が暴れ過ぎて死んじゃう」と言っていて、何が「死んじゃう」のか、魚なのか、竿が強い力で持っていかれて、彼女がその体験に対して「死んじゃう」と表現したのか、分からないんですが、家族を亡くされている船長さんの隣で、そういう表現をするのはどうかな、と。真意は分からないんですけれども、そこだけはちょっと気になりました。」
「復興庁の提供ということですが、こういった番組は、政府がある程度支えていく必要があるのかな、と思います。やらなければいけない事だと思いますし、これをラジオとして取り組むのは非常に良いと思いました。パーソナリティの高橋さんは若々しい感じで、ただ、どちらかと言うと、私が印象に残ったのは彼女よりも、インタビューを受けていた長栄丸の石井船長で、彼の想い、考え方、しっかりとした話しぶりもそうですし、本当にコメントが素晴らしいな、と思いました。進行としては、現地に行って、話して、それとは別で、スタジオで収録したパートを入れていて、番組としては上手く成り立っているのかな、と思います。番組の趣旨とか内容についても非常に良かったですし、途中で流れていた曲も良い曲が流れていて、構成も非常に良かったと思います。福島もそうですが、風評被害と言うのは非常になかなか悩ましいところで、あまりにも逸脱した風評被害というのは確かにあって、苦しんでいる方もいるので、こういう番組をもっと盛り上げて、そういったものが少しでも無くなって、ラジオがそういう力に少しでもなれば良いと思います。」
「この番組が地元のスポンサー、地元の漁港や水産会社だったら、すごく良い番組だと思うんですが、復興庁の提供という事で、ちょっと厳しく見てしまうところがあります。その上で、風評被害を考える番組としては、すごく良い番組だと思います。ただ、復興というのは、元に戻すという事だけじゃなくて、将来への減災や防災というところも含まなければならない、というのが必ずあるので、そうすると、こういう事があった、というストーリーを伝えるだけでは、不十分ではないかと思います。ストーリーを伝える、という事に関しては、体験や当事者への取材など、すごく良い内容だったと思うんですが、その番組を、全国で聴くという事を考えると、今回紹介していた地域と近いところの方々が聴くと、また違った捉え方があると思うんですけれども、このエリアの様に、災害が起きていない、他人事になってしまっている地域の人が聴いたときに、チャンネルを変えてしまう方がいるのではないか、という感じが、若干しました。こういう番組は、如何に早い段階で、他人事じゃなくて自分の事として考えてもらうか、というのがすごく大事だと思うので、その為の導入、キャッチコピーでも何でも良いと思うんですが、そういうものがあると、リスナーがこの番組をちゃんと聴こうという姿勢が、出来上がるような気がするんですよね。でないと、色々な聴き方をする方がみえると思うので、何で今頃、震災の事をまた番組でやるんだろう、とか、あとは、決して「楽しい」イメージの番組ではないので、違うチャンネルにしよう、という行動になってしまう。それが一番良くないので、こういう番組を作りました、というだけにならない為に、リスナーが自分の事として考えられるように、この番組を生かしていかなければならないと思います。番組そのものの位置づけをどうやってきちんと伝えるのか、こういう風評被害も含めて、何か考えていかなければいけないな、という雰囲気を作る、その基にならないといけないと思うので、そういう事も考慮されていると、すごく良い番組になると思います。」
などの意見が出されました。
審議内容は、関係者に伝達し、今後の番組改善の参考としています。
委員からは、
「毎回こういった災害に関するテーマを取り上げている番組だと思いますが、その中でも、今回取り上げていた福島原発近隣の復興というのは、取り上げ方が難しいと思います。そんな中、ご家族を亡くしながらも、漁業を守るために、富岡町に戻るという選択をした船長のお話があって、行政の見解もあって、これ以外無いんじゃないか、という番組構成だったと思います。ミクロな視点で頑張っている方の話と、行政の、もう少しマクロな情報も入ってきて、被災地をどういった目で見ていったら良いのか、助けになる番組だと思いました。パーソナリティのキャピキャピした感じもまた、重いテーマでありながら、明るく聴けて良いと思います。」
「実際に足を運んで、漁船を体験して、といった、ラジオでパーソナリティがロケに行って、その模様を伝える、という番組を、今まであまり聴いた事が無かったので、新鮮に聴けました。多分これをテレビでやったとしたら、映像も含めて生々しい感じになると思うのですが、それがラジオで、声だけで伝える事によって、軽減されているというか、出演していた船長さんのお話もスッと受け止められるようになっているのかな、と思いました。名古屋という地域は今のところ、私が生きている間では、そんなに大きな災害は起きてないのですが、実際にこういう場所に行って、体験をする、という事の大切さとか、行ってみたいな、という想いとかが湧いた番組でした。途中、釣りの場面でパーソナリティが、「魚が暴れ過ぎて死んじゃう」と言っていて、何が「死んじゃう」のか、魚なのか、竿が強い力で持っていかれて、彼女がその体験に対して「死んじゃう」と表現したのか、分からないんですが、家族を亡くされている船長さんの隣で、そういう表現をするのはどうかな、と。真意は分からないんですけれども、そこだけはちょっと気になりました。」
「復興庁の提供ということですが、こういった番組は、政府がある程度支えていく必要があるのかな、と思います。やらなければいけない事だと思いますし、これをラジオとして取り組むのは非常に良いと思いました。パーソナリティの高橋さんは若々しい感じで、ただ、どちらかと言うと、私が印象に残ったのは彼女よりも、インタビューを受けていた長栄丸の石井船長で、彼の想い、考え方、しっかりとした話しぶりもそうですし、本当にコメントが素晴らしいな、と思いました。進行としては、現地に行って、話して、それとは別で、スタジオで収録したパートを入れていて、番組としては上手く成り立っているのかな、と思います。番組の趣旨とか内容についても非常に良かったですし、途中で流れていた曲も良い曲が流れていて、構成も非常に良かったと思います。福島もそうですが、風評被害と言うのは非常になかなか悩ましいところで、あまりにも逸脱した風評被害というのは確かにあって、苦しんでいる方もいるので、こういう番組をもっと盛り上げて、そういったものが少しでも無くなって、ラジオがそういう力に少しでもなれば良いと思います。」
「この番組が地元のスポンサー、地元の漁港や水産会社だったら、すごく良い番組だと思うんですが、復興庁の提供という事で、ちょっと厳しく見てしまうところがあります。その上で、風評被害を考える番組としては、すごく良い番組だと思います。ただ、復興というのは、元に戻すという事だけじゃなくて、将来への減災や防災というところも含まなければならない、というのが必ずあるので、そうすると、こういう事があった、というストーリーを伝えるだけでは、不十分ではないかと思います。ストーリーを伝える、という事に関しては、体験や当事者への取材など、すごく良い内容だったと思うんですが、その番組を、全国で聴くという事を考えると、今回紹介していた地域と近いところの方々が聴くと、また違った捉え方があると思うんですけれども、このエリアの様に、災害が起きていない、他人事になってしまっている地域の人が聴いたときに、チャンネルを変えてしまう方がいるのではないか、という感じが、若干しました。こういう番組は、如何に早い段階で、他人事じゃなくて自分の事として考えてもらうか、というのがすごく大事だと思うので、その為の導入、キャッチコピーでも何でも良いと思うんですが、そういうものがあると、リスナーがこの番組をちゃんと聴こうという姿勢が、出来上がるような気がするんですよね。でないと、色々な聴き方をする方がみえると思うので、何で今頃、震災の事をまた番組でやるんだろう、とか、あとは、決して「楽しい」イメージの番組ではないので、違うチャンネルにしよう、という行動になってしまう。それが一番良くないので、こういう番組を作りました、というだけにならない為に、リスナーが自分の事として考えられるように、この番組を生かしていかなければならないと思います。番組そのものの位置づけをどうやってきちんと伝えるのか、こういう風評被害も含めて、何か考えていかなければいけないな、という雰囲気を作る、その基にならないといけないと思うので、そういう事も考慮されていると、すごく良い番組になると思います。」
などの意見が出されました。
審議内容は、関係者に伝達し、今後の番組改善の参考としています。