2011年4月度
エフエム愛知4月放送番組審議会が、去る4月12日、田中委員長をはじめ委員7名とエフエム愛知関係者が出席して開かれました。今回は、平成23年4月12日(火)オンエア中の番組「ラブリー・ストリート」をradiko.jpで試聴し審議を行いました。

委員からは「今後についてですが、わかりやすく言うと“テレビ化"するような気がしますね。出演者がモニタリングできるし、テレビ化される可能性を秘めていますね。特にradiko.jpがはじまって、かつ震災が起きた状況で、テレビ以上にラジオ局にはウェイトがあることでしょうから、不謹慎だが今回の震災で学習して生かせるようにradiko.jpもうまく普及をしていただければ、いろいろなやり方があると教えて頂いたことがたくさんあるので、愛知・岐阜・三重をサポートできる局としてFM AICHIの放送を聴けば、ホームページを見ればかなり情報を得られるよ、という局になってもいいと思います。電波は飛ぶ状況なので、コンセントがあれば、電池があれば聴ける・情報源になれる、テレビよりも身近な情報源になりうるので、そういった対策も重ねてやっていただければ良いと思います。また改めて防災用具としてラジオを持たないといけないなと思いました。」、
「面白くradiko.jpを聴けてよかったです。また、すぐ近くでやっている生放送を聴くというというのは、普段聴いている生放送とは違った臨場感があり、よかったです。大抜さんは若々しくて良いと思いましたし、番組も一部しか聴けませんでしたが、Qシートをみると、新旧の洋楽邦楽とりまぜて聴きやすいものをお昼のゆったりした時間に聴かせてもらえるというのは、良いリフレッシュになって良い番組になっている気がしました。あわせて4月からのタイムテーブルをみると、いろいろと新しくしていて、工夫が伝わってきました。以前の「ラブリー・ストリート」は割と女性向けだったと思うのですが、新しい傾向ですね。新しい傾向にあわせた魅力的な取り組みだと思います。これからの推移が楽しみです。」、「番組企画書の企画意図を読みながら聴きましたが、このような形で企画意図を知った上で聴くと非常に番組の構成がスッと入ってきて新鮮な経験でした。リスナーの立場に置き換えてみると、リスナーは何も考えずに聴くことが多いものですから、企画意図がどれだけリスナーの方に伝わるのかなという疑問が浮かびました。その辺りで、車内聴取をターゲットにされているのであれば、それをもっと強調するようなものがあった方が、リスナーとしては却って“なるほどな"と思いながら聴けるのではないかと思いました。」、「インターネットとの連動ができる強みはすごく面白い部分ではあります。学生をみてますと、スマートフォンを持っている学生も非常に多いのですが、ラジオをスマートフォンで聴くツールとして使うかというと、20代前半の女性ではなかなか難しいと思うので、何かのインセンティブが必要なのかなと思います。それが何かと考えるとやはりインターネットで連動しているから入ってくる情報みたいなものだったりするとすれば、今回の震災の例にもありますが、日常からローカルな情報をある種共有できる一つのツールだと思いますので、地元ならではのいろいろな情報も含めて、ラジオはラジオで聴けるけれども、それに付随してローカルな情報がインターネットを経由してそこにも集まってくるような仕掛けがあると、非常時にも対応できる便利なツールになってくるのではないかと思います。その辺りの課題はいろいろと出てくると思いますし、検討の余地はいろいろとあると思います。」、「震災がひとつの大きなフックとなり、メディアの捉え方にも大きな変化をもたらすという意味では、不謹慎な言い方かもしれませんが、大きなチャンスがメディアに来てるのではないかと感じています。一方で、メディアが果たす役割って何かを考えるとき、テレビはテレビであり、ラジオはラジオであるという中で独自性を磨いていかないと結果的に全部マルチメディア化していったのでは、根本的な部分でラジオの良さを伝えきれないのではないかと思います。ラジオの中でスタジオがみえるというのは面白いけれども、動画である必要は全然ないだろうと思えます。Twitterの話もありますが、ごちゃごちゃとしていっぱいあるというのは、食べ過ぎ状態になるというか、これ以上いらない、邪魔くさく思えます。もっとシンプルで良いのではないかと思います。結果的に文明社会がやってることが本当に人間を豊かにしているのかどうかを考えなくてはならない時代にきているのかもしれないと思います。シンプルに考えていく方がいいのではないかと思います。便利だと言っていることが全然便利じゃなかったり、情報が氾濫していて何を選択すればいいのかわからないようになっていたり、結果として文明で自分たちの首を絞めてるような状態を作っているのではないかと思う部分があります。構造をメディアも教育も変えていかなくてはいけない時代が来ているのではないかと震災のことから、そう考えました。その中で、過去にも携帯電話でラジオが聴けるとか見えるラジオとかがあったと思いますが、たぶん今は絶滅種になっていると思います。ニーズとしてはほとんどない状態になっていて、今まではそういったものをうまく育てきれずに、新しいテクニックなどをいろいろとやってきていて、その流れで、今回のradiko.jpもあるような気がします。それでは、radiko.jpを本当に育てていくのか、もっと民放が考えないといけないのではないかと思います。便利さだけを追求していくことで結果的に本来のラジオの役割を果たし切れずに消えていくようなことにならないようにしてほしいと思います。」、「シンプルなものはシンプルで必要だろうし、若い子たち向けのものは馴染んだもの、2つの方向性はアリなんだろうという感じがしています。Twitterができるコンディションであれば、Twitterがすごく役立つでしょうから、使えない人に使えというのではなく、使える人から情報をもらうというのは、今後マスコミにとっては非常に大きな武器になると思います。それを踏まえた上で“どう発表してあげるか"がマスコミ・メディアの使命だと思います。その練習として、今から、試行錯誤しながら、ローカルでより細かい情報を収集したり、何が役に立つのかを研究していく必要があると思います。それを受け取る人たちにも、提供する人たちにとっても、FM AICHIを聴いたら情報が得られる…という認識を持たせることが、備えることに繋がるのではないでしょうか?何が起こるかわからない、予期せぬことに対応できるのは、ラジオだと思いますので、非常に期待したいと思います。」、「テクノロジーを頼って視聴者を集めるのは、ひとつの方法論であって、これに終始してしまうと本来のコンテンツが弱くなってしまうと思います。それでは本当の意味で視聴者はつかないと思いますので、普段からこういう番組を作っていくんだという基本的なところがどの局も大事で、そこでその姿勢みたいなものがあってのシステムであるので、システムありきの話ですべてうまくいくみたいな話というのは、大体うまくいってないものになると思います。テレビも同じ課題を抱えていると思います。」などの意見が出されました。

審議内容は、番組関係者に伝達し、今後の番組改善の参考としています。

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