マチコト
2015/3/19 まちなみデザイン20選
名古屋のお気に入りの風景を市民が投稿し、投票で上位20位を決める「第二回まちなみデザイン20選」に、FM愛知のお膝元、昭和区の「鶴舞公園 奏楽堂とバラ」などが選ばれた。

「まちなみデザイン20選」は、名古屋市が、市民に街への愛着や誇りを持ってもらおうと、2012年度に初めて開催。隔年開催で、今回は327件のお気に入りの風景が寄せられ、市民による投票を行い、全11,345票のうち「鶴舞公園 奏楽堂とバラ」は446票を獲得。

次に千種区の「東山動植物園 植物園のもみじ谷」と、愛知芸術文化センター展望回廊から見た「名古屋駅高層ビル群の夕焼け」が、それぞれ289票を獲得しました。

鶴舞公園の「奏楽堂」は明治43年に建設され、アールヌーボーを取り入れたイタリアルネサンス風の建造物です。昭和9年に老朽化や台風の被害を受け取り壊され、昭和11年から平成7年まではデザインの異なる奏楽堂が建てられていましたが、平成9年に復元されました。

ちなみにこの「奏楽堂」のすぐそばでブレイク前のサザンオールスターズも野外コンサートをしたこともあるそうです。

市民の投票で選ばれた「まちなみデザイン20選」。第一位の鶴舞公園 奏楽堂とバラ」の次に千種区の「東山動植物園 植物園のもみじ谷」。愛知芸術文化センター展望回廊から見た「名古屋駅高層ビル群の夕焼け」が、それぞれ289票を獲得したそうです。

さぁ、名古屋市民のお気に入りの風景の第一位として選ばれた「鶴舞公園 奏楽堂とバラ」。桜も間もなくですよ。この春もぜひ鶴舞公園に遊びに来てくださいね。


ばらの花/くるり
2015/3/12 名古屋市公会堂
名古屋市は、2016年度から名古屋市の鶴舞公園内にある名古屋市公会堂を大規模改修します。デジタル方式の迫力ある音響や照明を導入するそうで、公共ホールでは他に例をみないほどになるとか。そんな名古屋市公会堂は数々の催し物や式典、コンサート、映画上映など幅広く利用されているホールです。

大正13年1月、昭和天皇のご成婚を祝し建設が決まり、1930年、昭和5年10月10日に開館した名古屋市公会堂。長く市民に親しまれてきましたが、第2次世界大戦中には防空部隊の司令部がおかれ、戦後はアメリカ空軍の娯楽や厚生施設となり、娯楽的な機能は停止。 名古屋公会堂が名古屋市の管理に戻ったのは1956年、昭和31年でした。そこから再び、市民利用施設として親しまれることになりました。

鉄骨、鉄筋コンクリート造りの地上4階、地下1階で、ホールや会議室も備え、外壁は茶色のタイル。アクセントに窓枠などは丸みを帯び、重厚感のある建築物で正面入口両脇の塔屋上部には、鶴舞公園にふさわしく鶴の羽根をデザインした模様が浮彫りされています。

そんなレトロな雰囲気に数々のミュージシャンもお気に入りホールの一つとして挙げている名古屋市公会堂は、大阪の中央公会堂、東京の日比谷公会堂と並び、当時の近代建築として代表的な建物のひとつです。

しかし、戦災は免れたものの老朽化が激しく、1980年、昭和55年に大改修を施して以来、そのままとなっていました。ところが、このままでは建物の寿命は最長でも40年未満と判明。この度、大規模な改修を行う事になったそうです。
その内容は、耐震補強や外壁の修繕の他にも現在の客席数を減らし、その分、椅子の幅や前後の間隔を広げ、コンサートや映画などをゆっくり鑑賞できるようにするそうです。

1989年、平成元年に名古屋市の「都市景観重要建築物」に指定された名古屋市公会堂。この先の長い歴史のためにもレトロで新しい改修は楽しみですね。


音タイム/ハナレグミ
2015/3/5 地球ゴマ
1960〜70年代にかけて流行した科学玩具「地球ゴマ」。軸に巻いた糸を勢いよく引くと金属の輪の中で円盤状のコマが回り、一定の向きで回転を続ける「ジャイロ効果」を利用して、ペンの先で回したり、指の腹や球体の上、ひもの上で綱渡りさせたりできる「コマ」です。地球の回転に似た原理を応用しているので「地球ゴマ」と名付けられたとか。

その火付け役はテレビCM。娯楽が少なかった1960年代に放送されるや大ヒット。海外からも注文があり、一躍ブームとなりました。

ところが、この春をもって、長年製造してきた名古屋市の「タイガー商会」が、94年の歴史に幕を下ろすことになりました。

時計職人だった当時の社長が地球の公転や自転を説明できる玩具としてこだわり抜いて開発した「地球ゴマ」。1分間で3000回転し、誰でも簡単に回す事が出来、科学にも触れる事が出来るので、教材としても使われる優れた玩具でしたが、職人の減少や高齢化が原因で、製造を続ける事が難しくなり、廃業を決めたそうです。

ものづくりの職人の技が光る愛知県で生まれ、長く愛された「地球ゴマ」。童心に帰って、久しぶりに遊んでみませんか?


挿入歌「僕が一番欲しかったもの/槇原敬之」