マチコト
2014/1/9 お雑煮
今週末はいよいよ鏡開き。お正月が終わりますね。その「お餅」を使った料理と言えば「お雑煮」。地域によって特色はありますが、愛知県は「かつお出汁のたまり醤油味」、さらに「花かつお」をかけ、もち菜、カマボコなどを加えたものが代表的です。


各家庭や細かいエリアに分けるとそのスタイルは微妙に変わってきますが、問題はお餅の形。「四角い角餅」と「丸い餅」の2種類は、大雑把にいうと東日本は角餅、西日本は丸い餅なんだそうで、どうやら角餅を使うところは「すまし汁」、丸餅を使うところは味噌などもつかうそうです。


この愛知県は主に「四角い角餅でお醤油仕立て」。さらにポイントが「もち菜」。
別名「正月菜」とも言われる菜っ葉は小松菜によく似ていて、愛知県尾張地方の伝統野菜です。最近では小松菜やホウレンソウで代用する方も多いようですが、実はこの「もち菜」、こんな言い伝えがあるんです。

『餅の上に「もち菜」をのせると「名(菜)を上げる」の意味があって【立身出世を願う縁起物】とも言われるそうですよ。


地域食が色濃く出る雑煮。今週末はちょっと蘊蓄など語りながら、愛知県スタイルで神様、仏様のお下がりを頂いてください。
2013/12/26 愛知大学と南信州の市田柿の取り組み
えこ:農業を活性化させるため、各方面で取り組みが行われています。特に注目されているのが、社会に出る前の学生達の取り組みです。今日は愛知大学のプロジェクトについて伺っていきます。さんまず、今行っている取り組みについてお教えてください。


「写真」

愛知大学 河崎さん、安田


学生:昔から親しまれている南信州の特産品で高級干し柿の「市田柿」の新しい商品化についてプロジェクトを立ち上げました。きっかけは昨年度、愛大×南信州で展開した「若者層に向けた市田柿の販売方法」を検討する事業の中で、現地に足を運び、その製法と味に感動しました。そこで、「アイディアをまとめることで終わるのではなく、具体的に商品化することになりました。私たちが行った調査から若者は干し柿にいくつかのネガティブなイメージを持っていることがわかりました。そこで市田柿を若者にとってもっと身近な存在にするためにはどうしたらいいのかを考えました。そこから若者にも受け入れられるような商品コンセプトを考えました。イメージする商品像や要望を南信州の方々とすり合わせながら企画を進め、JAみなみ信州が実際に商品化して担当することになりました。


えこ:いざ商品化となると大変なこともあるのではないですか?

学生:「原価計算」「製造現場の事情」など、私達の発想した企画レベルでは想定していなかったこともありました。自分達の想いや理想を形にするのは非常に苦労しました。
しかし、「この美味しさをぜひ若者(友達)にも知ってもらいたい!」の一心でJAみなみ信州さんにプレゼンなども行ってきて生まれたのが新商品「贅沢な実」です。「市田柿をスイーツとして売ること」ということで、パッケージのイメージも考えました。売場も自分たちで考え、営業活動しています。


えこ:実際に営業してみていかがですか?

学生:学生主体で営業を行うことにすごく緊張しました。しかし、一生懸命気持ちを伝え
ることで私たちの考えた企画にバイヤーの方が好印象を抱いてくださりうれしかったです。
私たちも初めて市田柿を食べたとき、そのおいしさに感動しました。この気持ちをもっと
感じてほしいと素直に思いました。その若者と市田柿との出会いを実現させたのがこの「冬
だけの贅沢な実」です。この「冬だけの贅沢な実」は上品な甘さともっちりとした触感が
魅力的なスイーツなんです。スイーツ好きの女子には絶対気に入ってもらえると思います。
お仕事を頑張ったや、もうひと踏ん張りする前にこの「冬だけの贅沢な実」の甘さで癒し
のひと時を過ごしてください。
2013/12/19 航空産業
今日12月19日は「日本人初飛行の日」。諸説ありますが、1910年のこの日、現在の代々木公園で徳川好敏が成功したとされています。

フランスで1700年代後半に熱気球での飛行が成功してから人類は空を飛ぶという憧れのため、日夜、研究開発を進めました。日本では特に、ここ愛知県がそのメッカとなりました。

第一次大戦後、軍が欧米の航空機、航空機エンジンの製造を依頼した会社のうち、愛知県にあった三菱造船、現在の三菱重工、川崎重工が名乗りあげ、ライバル社同士が切磋琢磨することでその技術力を上げたそうです。

また、航空機のエンジン製造と自動車エンジン製造が似たような技術なので、互いに技術協力をしたので愛知県はますます航空機の生産のメッカとなったそうです。

ちなみに当時の海軍機は「水上機」だった為、水辺に近い工場で製造されていたそうです。
ところが当時の飛行試験場は岐阜県各務原市。なんと海の近くの工場から各務原まで、飛行機を大まかなパーツにわけ牛のひく荷車で運んだそうですよ。牛のゆっくりした歩みが、機体への振動が少ないと考えたからだそうです。その様子は、今年公開になった宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」でゼロ戦の設計者として知られる「堀越二郎」をモデルに、航空産業でわく戦前の愛知県をリアルに描かれましたね。


もともとは「ただ空を飛びたい」という憧れが次第に「戦う為に飛びたい」と変化したこともありました。しかし、今年11月、フィリピンへ飛び立ったのは救援物資を運ぶため。東日本大震災の時もそうでした。

日本の航空産業、戦闘機のメッカと言われた愛知県を今後は「助ける為に飛ぶ、人助けの為の拠点」にしたいものです。
2013/12/12 柳橋中央市場
名古屋駅の南東に位置する、卸売店が300軒ほど並ぶ柳橋中央市場は全国でもめずらしい都心部に立地する、全国最大級の民間市場です。

その歴史は、明治の後期にはじまり、およそ100年で、昭和30年代頃から建物はビルになり、マルナカ食品センター、柳橋中央市場水産ビル、柳橋食品ビルなどが入っています。

そのうちのマルナカ食品センターは、鮮魚を中心に精肉や青果など様々な食品を扱っています。50店舗程のお店には、料亭やお寿司屋さんなどの食のプロをはじめ
一般のお客さんで賑わっています。

三河湾や伊勢湾でとれる近海物は生きたまま販売されていて、有名料亭でも納得するグレード。しかし、相手をしてくれるのはプロだけではありません。

毎週金曜、土曜日には、2時間ほどの「見学ツアー」も開催。市場の活用のしかたや、プロの調理法、魚の保存法などを参加費1000円で知ることができるそうです。

市場は朝4時から始まりますが、早朝は業者で混みあうので、8時以降に利用するのがおすすめだとか。年末恒例のお正月食品の大売り出しでは、いつも以上の賑わいをみせるそうです。お正月食品の買い揃え、今年は柳橋中央市場でいかがですか?
2013/12/5 名古屋提灯ツリー
クリスマスイルミネーションであちこち華やいでいますね。その昔は、細い竹ヒゴで骨組みを作り、和紙が貼られた提灯が日本の夜を照らしていました。

日本独特の灯り「提灯」の歴史は古く,室町時代に原型が生まれ,その後、江戸時代には,ほぼ現在と同じ仕様の提灯が発案されたとか。

この地方では、「名古屋提灯」として親しまれ、明治初期頃,中村源蔵が盆提灯や懐中電灯代わりの「こんばん提灯」を手がけ,その後、花瓶のカタチをした提灯の注文を受けた事がきっかけとなり,「名古屋提灯」独特の「変形提灯」が生まれました。その特徴を生かして、今、アスナル金山で、歴史ある伝統工芸「名古屋 提灯」の技術でつくられた高さ約6mのツリーが北欧デザインで飾られています。

今年のテーマは「トントゥの森のクリスマス」。サンタクロースの国、フィンランドの森に住みサンタさんのクリスマスプレゼントのお手伝いをする妖精トントゥとその妖精達の住む森が、どのような形状でも要望に応えて作り出す「変形提灯」と言われる「名古屋提灯」で表現されています。妖精の仕業のような知恵と工夫をぜひアスナル金山でご覧になってください。