マチコト
2014/12/25 羊神社
今日はクリスマスですが、そろそろお正月の予定も決まりましたか?新しい年のスタートに、初詣にお出掛けしたいですね。来年の干支が羊ということで、この年明けは「羊神社」が人気のようです。

羊の名前がつく全国的にも珍しい「羊神社」は名古屋市北区辻町にあります。1000年以上の歴史のある「羊神社」は奈良時代、現在の群馬県で領主だった「羊太夫」が群馬から都へ上る途中に立ち寄ったとされる場所で、この地の平安を願って、火の神を祀ったとされるところから、「羊神社」と呼ばれるようになったとか。

また、「辻町」という町名は、当初は、当て字から「火の辻」と書き「ひつじ」としましたが、「羊神社が火除けの神が祀られている」ということから、町の名前に「火」がつくのは縁起が良くないという事で「ひ」を取って「辻町」になったと言われています。

このお正月には「羊神社」では羊の絵馬やお守りも用意されているそうです。普段は静かな住宅街の「羊神社」も12年に一度、溢れるほどの参拝客で賑わいます。この「羊神社」への初詣を盛り込んだツアーも販売されているそうなので、 おでかけは公共交通機関で。

ちなみに「羊神社」へは地下鉄・名鉄で「上飯田駅」から歩いて10分です。羊のように群れをなして参拝してみてはいかがですか?

《羊神社》 
【住  所】愛知県名古屋市北区辻町5-26

【参拝時間】24時間参拝可能

【電話番号】052-912-0063

【電  車】地下鉄上飯田線上飯田駅より徒歩約8分

【駐 車 場】 なし
2014/12/18 武豊線
明治のはじめ、東京と大阪を結ぶ「幹線鉄道」の建設のための建設資材の運搬を目的に、知多半島を走る武豊線が1886年、明治19年に開通しました。

穏やかな知多湾の衣ヶ浦は、大量の物資運送が可能な大型船も停泊できる深さもあった為、運送用鉄道路線の拠点に選ばれました。

石油・石炭・穀物、地場産業の味噌・たまりの材料である大豆や塩などが海外から武豊港に船で大量に運び込まれ、それらを鉄道である「武豊線」で中部地方の各地に運んだというわけです。

1955年、昭和30年以降、高度成長期を向かえ、物資輸送はトラックへと移り変わり、1965年、昭和40年、武豊線での輸送は廃止となりましたが、生活の足として、ディーゼルエンジンで動く気動車が今なお使われています。そこで、よりCO2の排出量が少ない電気で走る「電車」に変わる事になりました。

JR武豊線の電気工事は2010年から進められています。大府駅で接続する東海道本線と同じ「電車」を武豊線でも使えるようになるため、乗り換えなど、より便利になるそうですよ。

国鉄時代のディーゼルカーがまた消えることで、一つの「時代」が終わると言われていますが、これもまた新しい時代の幕開けです。

JR東海、武豊線の電化開業は来年です。2015年3月1日大府駅武豊線ホームで行われる出発式に立ち会ってみてはいかがですか?
2014/12/11 名古屋空襲
12月13日…と聞いて、アナタは何を思い出しますか?昭和19年1944年12月13日、第二次世界大戦の末期、アメリカ軍が名古屋市に対して繰り返し行った名古屋大空襲の日です。

この時、「東洋一の動物園」といわれた千種区の東山動物園では爆撃で破壊された檻から猛獣たちが逃げ出さないよう「治安維持」のために殺処分されました。

もちろん罪のない動物たちを葬る事に反対した動物園関係者もいましたが、戦争が進み、敗戦への道を進むに連れ、日本の食糧事情は、悪化しました。そこで東山動物園では、動物を守るため、園内でサツマイモ、ジャガイモ、カボチャなどを栽培したそうです。

しかし、こうした努力にも限度があり、多くの動物たちが飢えと寒さで次々と亡くなったといわれています。

1943年の開園時には、961頭いた動物も終戦を迎えた時にはインドゾウのエルドとマカニー、チンパンジーのバンブー、カンムリヅル21羽、その他鳥類約20羽だけに。

しかし、動物園職員は昼夜を徹して開園の準備に取り組み1946年3月17日、再び開園。楽しみの少ない荒れた町に、動物園は子どもたちのみならず、大人にとっても夢を与えてくれる場所になりました。

昭和24年には「ゾウ列車」、昭和26年には「移動動物園」、など東山動物園は人々の夢や楽しみの為に幾多の困難にも負けず、今なお人々を楽しませてくれています。

街がイベントで盛り上がる平和な今、クリスマスイベントなども行われます。
動物の命を守る寄付も募っているようです。冬の動物園にもお出掛けください。
2014/12/4 ひきずり鍋
忘年会の季節ですね。本格的に気温も低くなって、鍋料理を選ぶ幹事さんも多いでしょう。愛知県で鍋料理と言えば「ひきずり鍋」。


「ひきずり鍋」は、牛肉を使った場合は「すき焼き」ですが、名古屋コーチンだと「ひきずり鍋」。つまり「すき焼き」の名古屋コーチンバージョンが「ひきずり鍋」というわけ。


「ひきずり鍋」という名前の由来は、すき焼き鍋の底で肉をひきずるようにして食べたからとか、もう一度食べたくなるほどひきずられる味だからとか、年の終わりまでひきずってきた要らないものをその年のうちに片付けるという思いを込めて年の終わりに食べるものだからとか、諸説ありますが、濃厚の甘辛の割り下と名古屋コーチンの甘みが何かとせわしない師走に、疲労解消になるかもしれませんね。


今夜も寒くなりそうです。「ひきずり鍋」はいかがですか?