2013/7/25 久屋大通公園 (前半)
 現在公開中の宮崎駿監督最新作の「風立ちぬ」は、
零戦の設計者として有名な航空技術者の堀越二郎をモデルとしたフィクション作品です。
舞台は東京、ドイツ、名古屋。栄の町並みも出てくるんですよ。
戦前のエネルギッシュな姿が描かれていて、当時、栄の町で中心的だった企業やお店の看板をみることができます。
 そのシーンの中でひときわ目立ったのが「エンゼル」の看板。
栄でエンゼルといえば、駐車場のエンゼルパーク、エンゼル広場。
どちらも久屋大通公園にあります。
ところが、久屋大通公園の南端の若宮大通りに面した、今はレンガと噴水の広場に「エンゼル球場」もあったそうです。
グラウンドにはフェンスはもちろん、森永製菓のキャラメルボックスカラーのベンチも。


 調べると、かつての久屋大通公園ではスポーツが盛んだっただったそうで、昭和30年代には、市民が集まって「ラジオ体操の会」を行ったり、「剣道大会」やテニスコートもあったそうですよ。
 その他にも久屋大通公園では「写生大会」「能楽」、「生け花展」、「名古屋城再建」の時には金シャチが現れたり、さらには全国の街路灯メーカーが集まって「街路灯展」を行ったり。
時には自動車メーカーが、久屋大通公園の北から南まで、車やバイク、部品を並べて「モーターショー」も行ったりして、企業の見本市のようなことも行ったそうです。
ちなみに当時の人気イベントでの入場者数は25万人を記録したといいますから相当なにぎわいだったようですね。


 それにしても、野球場を久屋大通公園、マチのど真ん中につくるなんて…と思ってしまいますが、歴史をひもとくと日本の高校野球大会の始まりは1902年、今の旭丘高校、つまり名古屋だったそうなのでこの地の野球への思いは相当だったわけです。
久屋大通公園に野球場があったときは、それはそれは盛り上がっていたんでしょうね。
 今は、野球場こそありませんが、野球観戦に欠かせないビールが久屋大通公園の名物になりつつありますね。
名古屋市も社会実験として公園を民間企業に貸して「栄ふんすいビアフェスタ2013」という「ビアガーデン」をしたり。
久屋大通公園内のその他の広場でも国内メーカーはもちろん、海外の珍しいビールが飲めたり久屋大通公園は、今また、新しい賑わいを見せています。


 野球を観戦することはできないかもしれませんが、かつて野球場があった久屋大通公園で、まるで好きな野球選手を応援するように、仲間同士でビール片手に応援しあう…そんな場所になるといいですね。



2013/7/18 ナナちゃん人形 (後半)
 そもそもナナちゃん人形は1973年に名鉄百貨店「セブン館」の1周年を記念して設置されました。若者の心を掴む「目玉になるものは何かないか」と探していた名鉄百貨店の方が、あるマネキンの見本市でスイスの会社「シュレッピー社製」の巨大な人形に出会い「これだ!」と直感で購入を決め、長野県の会社にお願いをして出来上がってきたのが、身長610cm、体重600kg、スリーサイズは、上からバスト207cm、ウエスト180cm、ヒップ215cmの美白のナナちゃん人形です。

ちなみに、このサイズは、だいたい一般女性の4倍なんだそうです。かなり足が長いので「モデル体型」ですけどね。
 

ニックネームは「ナナちゃん人形」ですが、本名は「ナナちゃん」。生年月日は、昭和48年4月28日、今年40歳を迎えました。名前の由来は、名鉄百貨店「ヤング館」の旧称であるセブン館の「7」にちなんで「ナナちゃん」。公募で付けられた・・・というのは有名な話ですよね。

 
現在は、名鉄百貨店の広報部員として「なでしこナナブログ」もやってます。あそこに立って、ジッとしているだけではなくしっかり自ら情報発信しています。美味しいものやお買い得なもの、イベントなどの告知もしていて、ちゃんと「アラフォー広報部員」として頑張っているようです。


そんなブロガーなナナちゃん人形もかつて、一度だけ声を発したことがあります。2010年9月、ある飲料メーカーのプロジェクトの一環として、衣装に設置されたスピーカーを通して
19種類のメッセージをしゃべったそうです。


 去年までは、衣装は名鉄百貨店のキャンペーンに関連したものや社会貢献につながるものに限られていましたが、今は、企業広告もOKになって、ますます過激になって楽しいです。今の「夏のセールの値段に驚いて顎が外れた顔」もユニークですが、映画「アイアンマン」の衣装!ご覧になりました?全身赤で、あまりに弱そうで思わず笑ってしまいました。


先日、朝早く・・・ちょうど出勤時間帯に久しぶりにナナちゃん人形に会いに行ってみたら、待ち合わせしてる方、撮影してる方、「股の下をくぐると願い事が叶う」という噂を信じてお友達同士で「どんな願い事する?どうしよ〜」と楽しそうにはしゃいでる方などがいらっしゃって賑やかでした。ただ、意外だったのが、歩き慣れたスピードで、迷いなく股の下をくぐっていく方の大半が・・・男性でした。一人寡黙にうつむき加減で、足早に過ぎる姿にグっときました。
口には出せない願い事を毎朝、ナナちゃん人形にだけお話されてるんでしょうね。


集客の為に作られた町のシンボルが、いつの間にか心の拠り所になっているようです。今は名駅地区の発展に一躍かっているナナちゃん人形ですが、たくさんの人の「願い」の集まる場所になって、叶った願いを報告する、「お礼参りをする」方々でいっぱいになるといいですね。

2013/7/11 ナナちゃん人形 (前半)
 夏のセールで驚く程お値打ち商品に出会えましたか?名駅の「ナナちゃん人形」は、セールの価格が驚く程の価格なので「あごが外れた表情」になっています。確かに彼女が驚くのも無理はありません。彼女自信の衣装の値段は約200万円前後ですから。
 そんなナナちゃん人形にはいろんな都市伝説があります。「股の下を通ると願いが叶う」とか「カップルで通ると分かれる」とか。私は当然の顔をして股下をくぐりますが、願い事はしてないので、次回はしてみようと思います。
 今は2m近く口を開けた姿のナナちゃん人形は、イベントがない時は基本的に「ヌード」です。今は見慣れていますが、設置当初の1970年代は「裸とは何事か!」とお叱りの声があったそうです。ところが、その「ヌード騒動」が話題になって、一躍有名になったそうです。静かで凛とした彼女にも「お騒がせな過去」があるのですね。
 一時期、工事のために撤去されて、元々の場所から北側に約3メートル、東に約1.5メートルに設置され、5年前から、場所が変わっています。ほんの少しの移動ですが、景色が変わり、彼女の目にはこのマチがどのように映っているでしょうね。


今では名古屋城、テレビ塔、オアシス21に次ぐ、町のシンボルになって「高嶺の花」ですが、40歳を迎えて変わろうとしています。6月からは、名駅地区の価値向上の為に足元の通りである「ナナちゃんストリート」に条件はあるにせよ、イベントスペースとして使えるようになりました。その第一弾として、若手の生産者達が有機野菜の販売を始めています。農作業で日焼けした若者の威勢のいい声を聞きながら大人の女性「ナナちゃん」が見守っているわけです。
 設置されてもう40年。不惑の40歳ですよ。いつも当たり前のようにあの場所に立ち続けて一人で高いところから町を見守ってくれる、この町の母親のような存在です。いつか「ナナちゃんを囲んでこの町の発展を考える」そんな場所にしたいですね。

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