2013/8/22 愛知トリエンナーレ
今、愛知県で開催中のトリエンナーレ、聞いたことありますか?
「何?ブルーのポスターを見たことはあるけど」という方も多いでしょう。
美術館に展示するだけではなく町のいろんなところを展示会場に大人1枚1800円のチケットで、10月27日までの期間中は、いつでも各会場に1度は入ることができるというもの。
会場は、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、伏見の納屋橋、丸の内長者町、そして東岡崎、康生、松本町に加えて、移動型の展示を豊橋、春日井、知多、東栄でも行うというアート展です。


今回のトリエンナーレのテーマは「揺れる大地〜われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活〜」という東日本大震災を意識した内容です。
全てというわけではないのですが、原子炉建屋の大きさを体感する表現アートや被災し、復活を遂げた気仙沼の美術館からの写真展示や映像で表現した世界観もあったりします。
あの悲惨な災害と事故をどんなメッセージでアートとして届けているのか、ぜひご覧になってください。

トリエンナーレというアート展は「見るアート」よりも「体験するアート」のような気がします。
例えば、各会場をベロタクシーと呼ばれる自転車タクシーで移動して、慣れた町をいつもとは違う移動方法で体験するというアートです。

アートというと、美しい絵や彫刻だけだと思いがちですが、言葉、動き、破壊されてしまったもの…全てを「表現」というアートとして味わうトリエンナーレ。
この世の中には、生き物が作り上げたアートであふれています。
もちろん私たちの生活の中にあるほとんどの物が誰かがデザインしたアートです。
横断歩道だって、水道の蛇口、階段、スマホ…なにもかもデザインされたもの。
そう、見ようによっては「アートに囲まれて」生活しています。
普段、アートとは感じない日常の中に飾られるアートを見て、改めて自分の周りを見渡してみてください。
巨大アート展の中で生活していることに気づいてきっと世界が変わるはずです。
トリエンナーレはそんなことを思い出させてくれるアート展ですよ。



会場があちこちで展示物も多いから、よくわからない…というお声をよく聞きます。
私もその一人でした。
しかし、百聞は一見に如かず。
開期中、全ての会場に1回は入ることが出来るチケットを買ってしまえば毎週、少しずつトリエンナーレの会場を回ったり空いた時間にちょっとだけ見たり、ベロタクシーに何度も乗ってみたり。いろいろ楽しめます。
アトラクションのようなアート展、トリエンナーレで、マチを楽しんでください。







2013/8/29 仮囲いアート
最近、名古屋駅、行きましたか?JR セントラルタワーズ、ミッドランドスクエア、ルーセントタワー、スパイラルタワーズ、クロスコートタワーなどなど、超高層ビルが立ち並ぶ中、郵便局のビル、大ナゴヤビルヂングの立て替えが始まっていますね。さらに、2027年にリニア中央新幹線の開業もにらんだ大規模な再開発も進行中で、名駅地区は、工事現場などを取り囲む「仮囲い」と呼ばれる鉄の白い壁であちこち覆われています。


「仮囲い」というのは、工事現場の埃や落下物などから守る為に作られた囲いですが、ちょっと…寂しいな〜と感じる方のは、私だけでしょうか?日本は昔から、土地が狭いだけに工夫のある、芸術的な「囲い」や「壁」で粋にプライバシーを守ってきました。例えば日本家屋の間仕切りといえば「障子」。光を取り入れつつ、風を防ぎ、湿度を保つという利便性も芸術性も高い間仕切りがあります。そして、まるでキャンバスのような、絵も施される「ふすま」。その他にも「つい立て」「屏風」など、狭いながらも美しく目隠しする文化があります。


では、工事現場の仮囲いはどうか?安全性から考えて「鉄板」であることは仕方ないにしても、日本ならではの「間仕切りで魅せる」ことはされていないなあ…と思っていたら、実は、その取り組みが名古屋駅周辺で少しずつ始まっているそうです。


今、大ナゴヤビルヂングの工事の「仮囲い」には巨大な映画の宣伝広告が描かれたり、トリエンナーレでのオノヨーコさんの作品もあって、実は少し飾られ始めているのです。

「仮囲い」に描かれる作品の大きさや色には景観に配慮した条例など規制があるそうですが、工事中にしか見る事が出来ない「期間限定アート」が始まっています。ぜひ名駅で見つけてみてください。




2013/8/8 名古屋駅 方向感覚
私、川本えこは、13年前、初めて名古屋駅に降り立ったとき「方向」に違和感を覚えました。その感覚は、未だに残っています。


名古屋駅の位置は、東に東京、西に大阪…ですよね?ところが、名古屋駅で電車に乗って東京方面に向かう時、電車は南に向かいます。大阪方面に向かう時は、北に向かいます。東京は東、大阪は西なのに、電車は南北に向かうので、いつも妙な感覚になるのです。


調べてみると、これには訳があって、名古屋で最も早くできた路線が、知多半島の「武豊」行き、
つまり、南に向かう路線だったからなのだそうです。


名古屋で最初に出来た路線が「武豊」行きとは意外でしょ?その理由は、1886年(明治19年)に、今のJR東海道本線の線路を建設するとき、当時、重い資材の運搬が可能だったのが船だったのです。船で運んだ鉄道建設資材を「武豊の港」で陸揚げして、内陸部まで運ぶために作られたのが「武豊線」なのです。なので、名古屋駅は、最初に出来た南北に走る線路が、メインになり、その後に出来た東海道本線は、名古屋駅から 東京に向かう電車は一旦、「南」へ向かって、途中で東に進路を変え,大阪に向かう電車は一旦、「北」へ向かって、途中で西に進路を変えることになったのです。この事実を知ってからは、名古屋駅で電車に乗る時は、頭の中で方向修正出来るようになりました。


こうなると気になるのが2027年開通予定のリニア中央新幹線です。地下30m〜40mに建設予定の駅を通過するそうですが、こちらの駅は「東西」の方向だそうです。新幹線は南北、リニア中央新幹線は東西…歴史のスピードにはしっかりついていきたいと思います。
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