第10回 『おしゃれは足元から』


1月は寒い日が続きますが、車も冬支度していますか?
冬はスタッドレスタイヤを使う方もいらっしゃると思いますが、スタッドレスタイヤは万能ではありませんから、運転時は注意して下さいね。
積雪路や凍結路で走行するために開発されたタイヤですから、冬以外や雨の日なんかは、夏タイヤと言われる普通タイヤよりは性能が落ちます。それに積雪路や凍結路でも限界があります。
スタッドレスタイヤは積雪路や凍結路にて「すべらない」ようにするために、ゴム質がやわらかくなっているので、燃費が悪いといわれています。また、溝も積雪路や凍結路用になっているため、雨の日は排水性が悪くすべりやすくなります。
最近はタイヤメーカーもスタッドレスタイヤの性能を上げてますが、普通タイヤとまったく同じ性能にはなっていません。違いを知った上で雨の日なんかは慎重に運転してください。
また、積雪路や凍結路であってもスタッドレスタイヤの「すべらない」ようにするための性能には限界があります。
「すべらない」からといって、速度を上げる。車は走り出してしまえば、速度は上げることができます。しかし、いざブレーキをかけようとすると、タイヤの「すべらない」ようにする力、「グリップ力」と言うのですが、「グリップ力」の限界を超えれば滑り出してしまい、その場合車の動きを制御することはとても難しくなります。制御できないということは、事故に繋がるということです。
あと、「ミラーバーン」という言葉を聞いたことがありますか?
積雪路面の交差点で、スタッドレスを履いた車両が停止や発進を繰り返すと、路面が鏡のように磨きあげられ、よりすべり易くなってしまう現象です。信号で止まる際に路面がミラーバーンになっていて、スタッドレスでも止まれないこともあるということです。
四輪駆動であったり、アンチロックブレーキ、トラクションコントロールなど様々な名称で車に安全装置の付いた車がありますですが、常に路面に触れているのはタイヤだけです。
様々な安全装置も、タイヤのグリップ力が限界を超えてしまえば意味をなしません。特に雪道などではタイヤや安全装置を過信せず慎重に運転すること。
また、安全に走行するための基本はタイヤ、すなわち足元にあるということを理解してください。
「おしゃれは足元から、安全も足元から」ということですね。