第7回 『うっかりミス』


「うっかりミス」が原因と思われる事故、報道されていますよね。
駐車場でアクセルとブレーキを踏み間違えたり…。
本来、技術をお持ちの方が運転免許を持って運転しているのであり、アクセルペダルとブレーキペダルを間違えるとは考えづらいんですけどね。
高齢者の方が、操作を間違えたとの報道をよく見かけますが、実は、高齢者の方だけが操作ミスで事故を起こしている訳ではありません。
データによると、どの年齢層でも発生していますが、高齢者と若年層に多いことがわかってます。誰もが起こす可能性があるということです。

経験の少ない方が判断・操作を誤ることは、想像しやすいですが、経験豊富な方が操作ミスを起こす…なぜでしょうかね?ひとつ例を上げます。
皆さん、外出した際「カギをかけたかな?」と不安になって、家に戻ったことはないですか?カギだけでなく、照明の点けっぱなしでも構いません。
カギの開け閉め、照明のオン・オフをする行為は初めてでしたか?いつも家でやっていて、カギやスイッチのオン・オフなどは、経験していればだれもその行動を意識して行いませんよね。暗ければ、スイッチをオンにする…スイッチの場所も知ってますから、確かに意識はしませんね。



そこなんです。外出という目的を意識し、スイッチをオフにし、家のカギをかけ外へ出る、ですがスイッチやカギの行動は意識されていないんですよね。ということは行動した結果の確認もおろそかになっている。考え事をしながら外出したり、カギをかけるタイミングで携帯で話したり…。その間正しい行動をしたかどうかは、確認していないのでわかりません。
運転操作も同じです。運転経験を積むと、運転行動の一つ一つをあまり意識しなくなります。それは、運転操作がスムーズになり良いことなのでしょうが、そこには無意識でも「正しいことしている」という前提があります。



駐車するにしても、駐車スペースに入れば後はブレーキを踏み、車を止めるだけなのに、その時考えごとをしていたり、電話に出たり…。オートマチック車はペダルが二つしかないのに、自分の足はそのとき必ずブレーキペダルの上にあるかは意識してませんね。カギのかけ忘れも重大かもしれませんが、運転操作ミスはそれがすぐに結果となり、重大事故に繋がることを知って下さい。

それを防ぐにはどうしたらいいか、次回へ続きます。