第6回 『思いやり運転』


9月は敬老の日。

さてみなさん、運転時、高齢歩行者に気をつけてますか?

昨年、愛知県の交通事故死者数の57パーセントが65歳以上の高齢者で、そのうち5割近くが歩行者、その歩行者のうち道路横断中が約7割にもなります。
では、道路横断中に事故に遭われる方の原因は何だと思いますか?

それは、運動力が低下して、道路を渡る速度が遅かったり、転びやすかったり、ちょっと遠くにある横断歩道や信号より、より近い車道を渡ってしまったり、運動力だけでなく、視力・聴力など様々な能力が低下して、車などが確認しづらかったりといったことが挙げられます。
「最近の高齢者はお元気だ」とか「私はまだそんな齢じゃない」といわれますが、誰もが加齢とともに能力が低下します。自身の能力低下も考慮せず、渡れると思って車道に出たが、渡りきる前に車が接近したりとか…。

ドライバー側からすれば、思いがけないところで横断されるということですね。でも、どうしたら高齢歩行者との事故を防げるのでしょうか?

運転する側としては、相手のこと、すなわち、高齢者を知ってほしいです。
先ほども申しましたが、視力や聴力、視野が狭くなるなどで、車の確認が十分でないまま車道を横断される可能性があること。判断し行動されるまでに時間がかかり、結果として突然道路に飛び出した様になること。横断速度が遅くて車が接近してしまう可能性があることなど…、すべての高齢者ではないですが、このような方もお見えになることを是非知っておいていただきたい。

そのようなことを知った上で運転時に気をつけるということは、高齢歩行者を道端で見かけた場合「道路を横断するかも…」と考えながら、それにあった運転をするということです。



歩行者との距離をとったり、速度を落としたりして側方を通過する…相手のことを知り、相手を思いながら運転をするという…
すなわち「思いやり運転」です!

名阪急配においても、ドライバーの心構えとして「思いやり運転」を掲げてます。高齢歩行者を含め、相手のことを思いやり、運転することが、事故を起こさないことに繋がると考えております。