第4回 『ネッチュウしない』


今回のテーマは、「ネッチュウしない」。

梅雨が明けると、夏本番。
夏の日差しは強く、出歩くと体が溶けそうな暑さになりますが、車での移動は、車内ではエアコンが効いていて気持ちいいですよね。
では、夏のレジャー、車に乗って高速道や一般道を走るとすると、なにがイヤですか?
そう、渋滞はイヤですよね。例えば高速道路なんかだと、サービスエリア・バーキングエリアに入るだけでも余分に時間がかかりますよね。その近辺が渋滞しているだけで、寄ること自体イヤになります。

トイレ休憩だけで大変ですし、車内は涼しいですから、水分を控えたりしませんか?
そこが問題なのです。
夏場には水分をよく摂れと言われますが、それは、熱中症にならないため。でも、車内はエアコンがきいていて、涼しいですよね。
たしかにエアコンで涼しいですが、エアコンを使うということは、車内は乾燥状態。
一方、車には強い日差しが。強い日差しは、窓ガラスから運転手や助手席の人に照りつけますよね。強い日差しを浴びているところは、車内でも暑いです。



すなわち、涼しい車内にいる人でも、どんどん水分が失われてしまいます。更に悪いことに、車内は乾燥しているので、たとえ汗をかいても、すぐに蒸発してしまうため、脱水が感じにくいのです。渋滞でのトイレ休憩を気にして、水分補給を怠ると、涼しいはずの車内でも脱水症状が進行して、知らないうちに熱中症に近づいているということです。

今回のポイントは、夏のドライブ、涼しい車内であっても水分補給を行う。それも「のどが渇いてから」ではなくて「一時間に1回」とか、時間などを決めて摂っていただけばいいのではないでしょうか。できればその際、塩分も摂ってください。

さらに、渋滞など長時間一定姿勢の車内は、水分不足によって、血がドロドロとなって血栓になる「エコノミークラス症候群」にもなりやすいので、それを防ぐ意味でも水分補給は重要になります。ぜひこまめな水分補給をお願いします。