第2回 『みにくいトラック』


今回のテーマは「みにくいトラック」。トラックはみにくいということですが、大きなトラックが「みにくい」とはどういうことでしょうか?

これは、外からトラックが「見える・見えない」ではなく、トラックの運転席から外は非常に「みにくい」ということです。
 トラックの運転席は高い位置にありますし、ガラスも乗用車より大きく、見やすいように思えるかもしれませんが、トラックは、乗用車にくらべて「死角」が多いのです。大型車はさらに死角が多くなります。
ですから、サイドミラーを大きくして写る場所を広くしたり、補助ミラーを装着したり、助手席側のドアの下にもガラスを設けて、直接見えるようにしています。
更に、後ろが見えるように、バックモニターをつけ、トラックは死角を少しでも減らそうとしています。







こんなに色々な装置がついていれば、見えないところはないように思えるかもしれませんが、これでもすべてが見えている訳ではありません。それぐらいトラックは運転席から「みにくい」のです。ですから、プロドライバーは様々なミラーやモニターなどを見ながら、周囲の安全を確認しトラックを動かしているのです。

トラックの運転席からは「みにくい」ということを知っていただければ、『歩行者や自転車の方は例えば駐車場などで不用意にトラックには近づかないこと』—これがポイントです。