エコメンドFacebook
エコメンド2013
エコメンド2012
インフォメーション
SCHOOLエコ2011
SCHOOLエコ
リスナーメッセージ
バナー
3月23日(土)ON AIR!
3月23日は、名古屋の緑を調査して、都市の生物多様性を考える団体
「都市の自然のモノサシ研究会」の活動をご紹介。
会の世話役の川島大次さんにお話を伺いました。

「都市の自然のモノサシ研究会」が活動を始めたキッカケは
2010年に名古屋で開催された「COP10」でした。
COP10の閉幕から1年後に開かれたシンポジウムで、
生物多様性を維持していこうという志をもった人たちのネットワークができました。
そして名古屋の緑について議論していくなかで、
一口に「緑」と言うけれど、丘陵地の雑木林と神社や公園の緑はまるで違う。
河原の緑はもっと違う。また、人にとっていい「緑」は、鳥や動物に
とっていいものなのか。そんな疑問が出てきたそうです。
そこで、普通の市民の感覚で判断できて、身近な自然との「つきあい方」の
目安になるような「モノサシづくり」を目指して活動が始まったのが、
「都市の自然のモノサシ研究会」です。

2012年4月から調査を始め、名古屋市内のおよそ160ヶ所で緑を撮影。
低い木があるか、下草が生えているかなどポイントに、
都市の緑の多様な「生え方」をタイプ分けしました。
そして、調査開始からおよそ1年。
ついに調査の報告書となる「図鑑:都市の緑の生え方タイプ」が完成しました。
図鑑は5つに分かれていて、
まず1つ目は「総括編 〜どんな緑が好き?「健康」な緑って何だと思う?」
2つ目は「丘陵編 〜一口に、「里山」って言うけれど…」
3つ目は「社寺林編 〜外目コンモリ・中はポッカリ / 正面スッキリ・裏はワイルド」
4つ目は「公園編 〜見慣れてるはずなのに…意外な発見」
そして最後の5つ目は「河原編 〜川は、都市の中の野生」となっています。


詳しい内容は「モノサシなごや 市の緑のモノサシづくり」のブログで見ることができます。
ぜひご覧ください。


アドレスは http://blog.goo.ne.jp/monosashi758 です。


最後に川島さんからのメッセージです。
『例えば昔は木や茂みがあった場所が、今では芝生だけになっていたり、
緑の質が落ちているように感じます。また、神社にあった大きな木の落ち葉が
問題になって、木を切ってしまう事例もあります。
落ち葉問題の解決策として、神社の周りを公園にして、住宅との緩衝地をつくる方法もありますが、
なかなか実現は難しいものです。将来的には落ち葉問題で困っている神社や周辺の人たちが、
このモノサシをヒントにして、緑とうまく付き合っていけるようになってもらえればと
思いながら活動しています。「図鑑:都市の緑の生え方タイプ」をぜひご覧下さい。
そして、ご覧になった感想やご意見をお聞かせ下さい。
メールアドレスは monosashi758@gmail.com です。
お待ちしています』とのことです。