2018年10月度
エフエム愛知10月放送番組審議会が、去る10月9日、後藤委員長をはじめ委員5名とエフエム愛知関係者が出席して開かれました。今回は平成30年9月23日(日)19時30分~20時00分に放送された特別番組「ユニバーサル朗読ラジオ」を試聴し、放送当日、同時刻に@FM公式YouTubeチャンネルで配信された、360度カメラによる朗読と手話の映像も踏まえて、審議を行いました。

委員からは、

「全体的に非常に良い番組だと思いました。手話通訳を映像で見せる事について、字幕を付けるのと何が違うのか、と思いましたが、手話通訳の方も演技をされていて、字幕とは違う情感や勢いがあって、感情が伝わってきました。ただ、字幕もあれば、それはそれで良いのかなと思います。あとは、3人の方が読む朗読を、手話通訳の方が演じ分けていらっしゃいましたが、聴覚障がい者の方は、この演じ分けが理解できるのか、純粋な疑問として感じました。」

「演じている高橋さんの表現力が高くて、耳が聞こえる方が見ても、手話って意外に面白いんだな、と感じられる、今まで手話に触れてこなかった人が、興味を持つきっかけになる番組だと思います。例えば、常に手話の方のワイプを付けるなど、360度見られるけれど、常に手話をやっている方には視点が合うように放送できると、安心して見られるのかなと思いました。話のチョイスもすごく素敵で、聴覚障がい者と健常者が同じ話を受け取って、それぞれ意見を交換する事で、新しい発見や刺激が得られるきっかけにもなるのでは、と思いました。第2回も楽しみにしています。」

「すごく斬新な試みで、朗読だと男性、女性と、役によって演じている方が違うのが、パッと分かるのですが、手話になると、お一人で全部演じられているので、そこが聴覚障がい者の方に、どういう風に伝わっているのか、疑問を感じながら聴いていました。朗読と手話を同じ人数、同じ男女比率で演じられると、もっと分かりやすいのでは、とも思いつつ、そうなると朗読ではなく、舞台みたいになってしまうので、表現の仕方というのは難しいなと思いました。平面のカメラでなく、360度カメラを使ったのは、すごいアイディアだなと思います。平面のカメラだと、朗読の人を映して、手話の人も映して、というのは、入りきらないと思うんですが、360度カメラで見たい所を、その人の状況に合わせて見られる、というのが、すごく良いアイディアだなと思いました。」

「非常に素晴らしい企画だと思いました。せっかくこういった事をやるんであれば、多くの聴覚障がい者の方に、こういった試みがあることを、如何に告知して、たくさんの方に、放送を認知してもらって、ラジオというのを、色々な方に経験していただく機会を作っていただきたいな、と思いました。CMを手話通訳するのは大変だろうなと思ったのと、CMを手話でやるのは面白いなと思いました。また、360度の動画で自分の好きなように見られるというのは、非常に臨場感があって、健常者の方であっても楽しめる試みだと思います。今後、そこにいないはずの人をバーチャルで感じられるとか、色々な技術を駆使して、面白いことを出来るのではないかと思います。」

「非常に素晴らしい企画で、これが当たり前のようになって、健常者、聴覚障がい者問わず、様々なメディアを選択できる、そういう礎になる取組だと思いますので、まずやり始めたというのが、すごく大きな事だと思います。障がいがある、ないに関わらず、360度カメラでの配信という見せ方は、色々な活用方法があると思いますし、こういう見せ方をラジオでする事によって、伝えられるメッセージや社会的な影響、例えば、朗読している3人のプロフィールを、どこかで文字ベースで見る事ができれば、いわゆる朗読タレントという方がいて、こういう機会で活躍の場があるんだ、という事も、メッセージとして伝えられるので、そういう意味でも、非常に意味のある取組だと思います。内容に関しては、なぜこのストーリーを選んだのか、そのあたりの情報が番組内で説明があれば、受け手に対して、何かしらメッセージを伝える事ができたと思います。あとは、文字が視にくい部分は、画像のキャプチャーを別で用意しておいて、時間が来たら切り替えるという方法でやるのもあるのではないかと思います。カメラの解像度やストリーミングで流す動画の解像度も上がってくると思いますし、例えば、手話通訳の方がその場にいなくても、VRでリアルタイムに画像を合成する技術なども進んでいますので、遠方にいる方が手話通訳をやられて、それを違うキャラクターが画面上で演じる、なんてことも、多分出来るようになると思いますので、ラジオ局が、新しい技術を取り入れながら、一方でラジオの良さを生かしながら、色々な人に機会を提供する、という、その1つのきっかけとして捉えると、ものすごく意味のある番組だったんじゃないかな、と思います。」

などの意見が出されました。



審議内容は、番組関係者に伝達し、今後の番組改善の参考としています。

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