四千頭身・後藤拓実「安定したい」

1月17日放送、『マツコ&有吉 かりそめ天国』四千頭身・後藤拓実の自宅でハウスクリーニング企画の第2弾放送 (C)ORICON NewS inc.
 テレビ朝日系バラエティー『マツコ&有吉 かりそめ天国』(毎週金曜 後8:00 ※17日は2時間SPにつき後7:00~)に家族そろって出演し、MCのマツコ・デラックス&有吉弘行にも大好評だった、お笑いトリオ・四千頭身のツッコミ担当・後藤拓実(22)。ボソボソとしたしゃべり方が特徴で、「お笑い第7世代」と呼ばれるトリオでの活動はもちろん、単独でバラエティー番組に呼ばれることも増えている。2018年の『M-1グランプリ』で優勝し、「第7世代」を引っ張る霜降り明星には「感謝しかない」という後藤のボソボソトークに耳を傾けた。

 『かりそめ天国』に後藤ファミリーが登場するようになったのは、昨年5月、通信教育を受講する企画で、オカリナ入門講座を選択した後藤が、その成果の発表の場として、家族の前で「コンドルは飛んでいく」を披露したのがきっかけ。

 「番組プロデューサーさんが、僕よりも僕の家族に興味を持ってしまった…」と、後藤。後藤のオカリナ演奏を聴いても、その後、家族で「はじめてのキャンプ」をしたり、「はじめての高級食材」をいただいたりしても、カメラの前で興奮している感じが一切なく、ボソボソと会話をするだけ。そのリアクションが、マツコ&有吉だけでなく、視聴者にも新鮮に映り、「(後藤家を喜ばせるのは)私たちの課題ね」(マツコ)と企画が続いている。

 昨年12月13日放送回では、家事代行サービスを利用して、後藤家のリビングを“お片付け”。きょう17日には、その第2弾として後藤家のキッチン・洗面所・お風呂など水回りをきれいにする企画が放送される。

 「家族が僕のライブを見に来ると、SNSで『きょう家族、来ていましていたね』って言われるようになりました。顔バレするというか、近所の方からも『テレビ観たよ』ってよく声をかけられているようです。最近、お母さんは外出する時、マスクして変装しています。この時期だからかもしれないですけど…」

 拓実と顔がそっくりの母は、息子の一番のファンと言ってもいい。「僕が出ている番組を全部録って観てくれていて、『よかったよ』って連絡くれる。ダメ出しとかはないんですが、録画機の容量がいっぱいだから新しいのを買ってくれと言われています」。

 「園子温の映画に出てきそう」(マツコ)な父は「実はすごく出たがりなんです」。中学1年生の妹は「学校で悪いようには言われてないみたいなのでホッとしています。年の差が10歳もあるので、僕はかわいくて仕方ないですけど、そんなに慕われている感じはないですね。クリスマスとか誕生日が近づくとちょっとだけ甘えん坊さんになります」

 そんな家族は、テレビに出演することをどう思っているのか。「お父さんは、お前はいなくても俺は出ると言っている。お母さんも『何をすればいいの?』っていつも緊張していますが、協力的。妹も嫌な感じではないみたい。僕はそんなに家族を推しているわけではないんですけど。僕以外の3人は飛行機に乗ったことがないんです。『かりそめ天国』の企画で乗せてあげたいですね」。

 横で番組担当者も聞いていたので、近いうちに実現するかもしれない。「親孝行になっているのでは?」と水を向けると、「全然、なっていないです。逆ですよ。なんなら使っていますから。僕ひとり、または四千頭身の3人でテレビに出ても誰も何も言われたことないですけど、『かりそめ天国』に家族で出た時は、先輩芸人さんからも声をかけてもらえます。先日、チョコプラの松尾さんが『家族、面白いね。あれいいよね』って。もしかしたら、四千頭身で出るよりいいんですかね?」

■霜降り明星には感謝「第7世代というワードにだいぶ助けられている」

 子どもの頃から、自分からグイグイ行くタイプではなく、嫌なことも断れなくて巻き込まれがち。四千頭身の都築拓紀、石橋遼大とはワタナベコメディスクールで出会い、「2人から誘われて断れなくて、2人とも『OK』といっちゃって、3人でやっています。大変な思いをしていますね」。

 2018年M-1王者霜降り明星、同年キングオブコント王者ハナコらを筆頭に、主に現在20代の若手芸人たちが「お笑い第7世代」として注目されているが、そこに必ずといっていいほど名を連ねているのが、四千頭身だ。同世代の芸人たちにライバル心などはあるのだろうか?

 「負けたくないとか、正直ないですね。霜降り明星には、感謝しかない。あの人たちが『第7世代』と言い出さなかったら、こんなことになっていないですからね(霜降り明星せいやがラジオで発言したことが発端となって、広く使われるようになったとされる)。第7世代というワードにだいぶ助けられています」。

 新感覚のトリオ漫才で女子高生に人気があると言われるが、「僕らはまだまだ漫才が下手。昨年末の『M-1』を見ていて、もっとライブの場数を踏まないとダメだなと思いました。JKは何を言っても笑ってくれる、温かい人たちなんです。僕らは『M-1』のお客さんを笑わせないと。大人たちに刺さらないと意味がない」と、ボソボソ、のらりくらりとつかみどころのない話ぶりだが、現実を冷静に見ている。

 単独で受ける仕事も増えている現状については「僕が突っ走ってやろうと思っていますよ、今は。疲れたら、交代してもらって。3人いるんで。なんか見つけといてくれたらありがたいですね」。

 今、一番求めているものは「安定」だという。「最近、怖くって。いま休みがあんまりないくらい仕事があるんですけど、それがなくなるのが怖くて。どんくらいの家賃がちょうどいいのか、車はいつ買ったらいいのか、と考えてしまいますね。いつどうなるかわからないじゃないですか。お笑い第7世代ってだけでいつまでもいけないですからね」

 将来への不安感が強く、高望みせず、ガツガツしない、いかにもさとり世代の若者らしい発言。そんな後藤にさす希望の光が、家族だ。「今年は頑張らないといけないと思います。安定できるかどうかが、決まると思います。そう考えると、ファミリーでテレビに出られたのは大きいですね。第7世代のみんなと違うことができているのが、うれしいですね。いざとなったら戻れる場所ができた気がしますね。まさに実家ですが…」。

 来年の今頃、後藤の不安は少しでも解消されているのか…。今年の活躍に期待だ。

(提供:オリコン)


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