JGはじめ井手コウジの作家力

井手コウジ氏が手がけた主な作品
 男性デュオ・JG(JOONHO&GYUMIN)のニューシングル「キズナミダ」は叙情的なメロディー、端正なビートとストリングを交えたトラックを軸にしたミディアムナンバー。心と心のつながりをテーマにした切なくも温かい歌詞、2人の感情豊かなボーカル、ふくよかなコーラスワークも魅力的で、日本のリスナーが好むメロディーとビートを重視したK-POPのスタイルを融合させたJGの真骨頂と言えるだろう。

 6/17付デイリーランキングで1位を獲得、7/1付週間シングルランキングで12位にランクインしたこの曲の作詞、作曲、編曲を手がけたのは、井出コウジ氏。1995 年にラップユニット・BRAND NEW MONKEYSとしてデビュー。1996年に加藤茶の「Rap MIYO-Chan」のラップ部分を作詞したことをきっかけに作家、プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせた。

 NEWSの「希望~ Yell ~」(作詞/作曲)、SMAPの「SUMMER GATE」(作詞/作曲)、KinKi Kidsの「Bonnie Butterfly」(作詞/作曲)、Hey! Say! JUMPの「パステル」(作詞/作曲)をはじめ、藤木直人の「HEY! FRIENDS」(作詞/作曲)、RAG FAIRの「降りそうな幾億の星の夜」(作詞/作曲)など、男性アーティストを中心に幅広い楽曲を手がけてきた井出氏。さらに舞台『WASABEATS』の音楽を担当するなど、多才ぶりを発揮している。

 HIP HOPグループ出身のクリエイターという異色の経歴を持つ井出氏だが、作風の中心は王道のJ-POP。前述した「キズナミダ」でも示されているように、ドラマティックな起伏に富んだメロディーラインと力強いリズム、歌を盛り立てるゴージャスなアレンジなどをバランスよく組み合わせることで、幅広い層のリスナーに訴求できる楽曲を生み出している。また、前向きなメッセージや切ない恋心など、男性アーティストの魅力を引き出す歌詞の世界も、クリエイターとしての井出氏の武器だろう。

(文/森朋之)

(提供:オリコン)




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