弓月光氏、漫画家業50年振り返る

『画業50周年記念 弓月光 原画展』を開催する弓月光氏(C)ORICON NewS inc.
 漫画家の弓月光氏(69)が23日、18歳のデビューから画業50周年を記念した展覧会『弓月光原画展』の記者会見を東京・池袋マルイイベントスペースで開催した。

 弓月氏は、18歳で漫画家デビューし、少女漫画誌『りぼん』『マーガレット』、少年漫画誌『月刊少年ジャンプ』、青年漫画誌『週刊ヤングジャンプ』『ビジネスジャンプ』『グランドジャンプ』と活躍の場を移しながら、『みんなあげちゃう◇』(◇=ハート)、『ボクの初体験』『ボクの婚約者』『エリート狂走曲』など人気作品を世に50年間も送り続けてきた。「波も風もなく、のんびり好きな漫画を50年描いちゃった。ネームは苦労しましたが、山あり谷ありの人生ではなく平野ばっかり」と重い言葉は述べず自然体な表現で50年間を回顧。

 担当者によると弓月氏のイラストが表紙を飾った『週刊ヤングジャンプ』『グランドジャンプ』は一番売上がいいという。かわいい女の子を50年描き続けて核にしてきた部分を聞かれると「なるべく自分が思うかわいいを表現している。自分の好みの女の子ですね、頭の中にあるお姉ちゃんを描いている」と熱弁。

 「描きたい好きな女性というのはなくて、昔からオードリー・ヘプバーンが好きですが、彼女を描きたいと思わない。あくまで、頭の中で考えるかわいらしい女の子を描きたい想いで、絵に関しては同じキャラクターばかり描いてきてワンパターンですよ。よく50年執筆できたなと思います」と謙そんしながら持論を展開した。

 色んな掲載誌を渡り歩きながら漫画を描き続けてきた弓月氏。中でもお色気系のコメディー作品が多いが「少年漫画時代から話の作り方は一緒で、裸がでるか、でないかの違い。そのようなジャンルは描くのが一番楽で、『マーガレット』から『ヤングジャンプ』に移ったのも担当者が移動したからですしね」と告白。

 改めて50年を振り返り「女性を描くのが好きで、描いていて一番気持ちがいいですね。勝ち気な女の子の方が、キャラクターが動き出すので描きやすい。男にとって都合のいい女は描きたくないので、都合の悪い女の子を考えていましたね」と描く女性の核の部分を明かし「漫画家の前に男なのでお姉ちゃんが大好き。頭の中でずっと女の子を考えているので、いつまでも描き続けていく。性欲がなくなったら終わりでしょうね~」と冗談も入れながら生涯“現役漫画家”を宣言した。

 原画展は、昨年画業50周年を迎えた弓月氏のアニバーサリープロジェクトの一環として企画されたもの。『みんなあげちゃう◇』、『ボクの初体験』、『ボクの婚約者』、『エリート狂走曲』などの作品が一堂に会し、貴重な原画100点以上を通じて、少女漫画から青年漫画まで描く力量を堪能できる。あす24日から6月9日まで東京・池袋マルイイベントスペース開催。

(提供:オリコン)




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