新種にしか見えないミニチュア昆虫

ツメより小さいトンボ。透けるようなハネも樹脂粘土でできている。制作&写真/meq
 ドールハウスをはじめ、大人のコレクターズアイテムとしても人気のミニチュア。近年では、各地で教室も開かれ、コレクターだけでなく作り手も広がりをみせている。そこで今回、ミニチュア昆虫という独自のジャンルで注目を集めているクリエイター、M.e.q (エムイーキュー)さんにインタビューを実施。ミニチュア歴20年、独学で身に着けた技術、制作のこだわりとは?

■「本物にしか見えない!」と絶賛されたのは「オニヤンマ」

――「ミニチュア昆虫」歴はどのくらいですか?

【meq】 ミニチュア制作自体は約20年前からしていますが、昆虫や標本の類に特化して制作を始めたのはここ8年くらいになります。

――きっかけを教えてください。

【meq】 当時、理科好き少年の隠れ家的な勉強部屋をミニチュアで作りたくて、そこに標本が飾ってあるといいなぁと思ったのがきっかけです。幼少の頃、昆虫採集や標本を集めるのが好きでした。図鑑や本物を眺めてはうっとりしていたことがあるので、好きなものに囲まれた自分だけの空間を表現したかったんです。

――本物にしか見えない「ミニチュア昆虫」はどのように作っているんですか?

【meq】 樹脂粘土で翅(ハネ)や胴体などの各パーツを作って、模様を手描き(笑)

――シンプルですね(笑)。その分、着色や造形のセンスが制作の要と言えそうです。技術はどのように学ばれたんですか?

【meq】 独学です。試行錯誤でとにかく失敗ばかり繰り返しています。作りたい昆虫の生態を調べて実際に実物があれば観察する!昆虫のことは昆虫から学ぶ!これに限りますがそうはいかなかったりするので、図鑑を見たり絵を描いて特徴を覚えたり。知らないことだらけなので今現在も日々勉強です。

――これまで反響があった作品はどんなものですか?

【meq】 展示会などで、実際に作品をご覧くださった方からはオニヤンマに反響をいただきました。「本物にしか見えない!」とお声を頂いた時には心の中でガッツポーズしました。複眼の表現、翅の色、腹部の形にこだわったので嬉しかったですね。

■ミニチュア制作で大事なのは「根気と観察と失敗」

――ご自身のお気入りはどんな作品ですか?

【meq】 小人のアトリエをイメージして制作した「ツリーハウス」ですね。ガラスドームに入れて360度楽しんでいただけたらと思い制作しました。

――「自然と空想とが絶妙なバランスでマッチしている!」とSNS上でも話題だった作品ですね。meqさんご自身は、どんな事を意識して制作されていますか?

【meq】 標本作品は、虫ピンの刺す位置も本物と同じ位置に刺すなど、リアリティを追求して制作しています。また、昆虫本来の美しさや特徴をミニチュアで最大限表現できるよう、色合いや質感にこだわっています。

――そのほか、ミニチュア制作で欠かせないことはありますか?

【meq】 根気と観察と失敗(笑)。私もいまだに失敗だらけです。集中しすぎて鼻息で作品を飛ばして…本物の昆虫さながら遠くへ旅立ってしまったことも。息でパーツを飛ばすことはよくあります!

――細かい作業は、どうしても顔が近づいてしまいますよね(笑)。さて、そんなmeqさんにとって、ミニチュア作りの魅力は何でしょうか?

【meq】 自分の描く世界をリアリティのある立体で表現できること。小さな世界に大きな夢が詰まっています。

――今後の目標、活動予定を教えてください。

【meq】 不思議で美しい昆虫の世界をミニチュアで表現して、昆虫が苦手な方にも手に取ってご覧いただけるよう、繊細な作品作りを追求していきたいです。

(提供:オリコン)




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